オーディオファイルの、音のズレを直せること知っていますか?
録音したボーカルやギターなど、ピッチを修正することで、楽曲のクオリティーが上がります。
CUBASEには、VariAudio(バリオーディオ)という、ピッチ修正機能が備わっています。
今回の記事では、「CUBASE VariAudioを使ったピッチ修正方法」をDTM初心者さんに向けてお伝えしていきます。
※CUBASE8 Proを使って説明していますが、VariAudioはCUBASE Proに備わっている機能です。CUBASE ArtistやElementsには、備わっておりません。
画像と動画付きでなるべく分かり易くお伝えするので、今回も一緒に頑張りましょう!
記事の内容を動画で解説しています。中央にある再生ボタンからご覧ください
目次(押すとジャンプします)
・VariAudio(バリオーディオ)とは?
これは、CUBASE Proに付属しているピッチ修正機能です。
例えば、
・レコーディング(録音)した、ボーカルやギターなどのオーディオファイルに対して、ピッチ修正やMIDIへの変換ができる。
・ハーモニーボイス(ハモリ)の、作成や調整ができる。
・「ピッチ平坦化」を使い、人間の声をロボットの様な、機械的に変えることができる。
上記のようなことが可能です。
ハーモニーボイスの、生成や調整について⇩
・VariAudio(バリオーディオ)の使い方
それでは、順に説明していきます。
・音の解析を行う

Audioイベントを、ダブルクリックで開きます。

サンプルエディターの、画面です。
「VariAudio」→「ピッチ&ワープの▲」を順にクリック。
自動解析が始まり、ピッチが表示されます。
・ピッチ&ワープ
解析が終わると、次はピッチを修正します。
1ピッチの修正(音程の変更)

「ピッチ&ワープ」を選択し、修正したいノートを、上下にドラッグします。
音階は左端の鍵盤通りで、上げれば音程は上がり、下げれば音程も下がります。
2オーディオワープ(ピッチのタイミングや傾きを合わせる)
※ピッチのタイミング

※ピッチの傾き

同じく「ピッチ&ワープ」の点灯状態で、ノートの端にマウスカーソルを合わせ、図のような矢印に変わったら、上下左右にドラッグします。
ピッチの傾きで、音程を変更することもできます。
僕の場合、「オーディオワープ」で傾きを合わせて、修正することが多いです。
なぜなら、ピッチ修正で素材の音を、何度も触ったり大幅に移動させると、壊れておかしくなります。
生の音を生かしたいなら、修正はなるべく最小限にした方が、自然になります。
・セグメント
ノートをハサミで分割して、細かく調整できます。

「セグメント」を選択し、ノートの下線にマウスカーソルを合わせ、ハサミに変わったら、クリックで分割します。

すると、ノートの細かなピッチやタイミングを、調整できます。
・ピッチをクオンタイズ
音程のズレを、ピッチ&ワープよりも、更に細かく合わせます。
ピッチ修正は半音単位でしたが、クオンタイズではほぼピッタリにすることができます。

ノートを選択し、「ピッチをクオンタイズ」のメーターを、クリックで調整します。
右へ行くほど正確になりますが、ノートによっては間違った音程に移動します。
このため、再生して耳で聴きながら合わせることが、必要になります。
僕は音が分からない場合、オーディオパートのメロディーを聴くか、MIDIを確認しながら調整を行います。
・ピッチを平坦化
音程の揺れを小さくしたり、無くすことができます。

同じくノートの選択後、「ピッチを平坦化」の、メーターを調整します。
右へ行くほど揺れは小さくなりますが、音の機械化が進んでいきます。
こちらも同様に、しっかりと耳で聴くことが、重要になります。
メーターを一番右にすると、完全に揺れが無くなり、機械的な声(ロボットボイス)が再現できます。
・ピッチを一括で調整する方法
これにより、ピッチ修正の作業効率を上げることができます。

ドラッグで範囲選択することで、ピッチを一気に調整できます。

同様にピッチ&ワープ、クオンタイズ、平坦化と一括で適用できます。
・ピッチ修正のショートカットキー
これを使うことでも、作業効率は上がります。
・shift(押したまま)+上下方向キー…ピッチ修正の微調整を行う
・shift(押したまま)+左右方向キー…ノートを複数選択する
.・上下方向キー…ピッチの変更(半音移動)
・左右方向キー…ノートの切り替え
・Alt(押したまま)+範囲選択…範囲選択した部分のズーム
・まとめ
今回は、CUBASEでVariAudioを使ったピッチ修正方法を、解説しました。
これまで話したように、VariAudioで録音した、オーディオファイルのピッチを修正できます。
これにより、楽曲クオリティーが格段に上がりますが、耳を澄まして聴きながら調整しないと、逆におかしくなります💧
是非、活用してみて下さい!
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この記事を読んだあなたが、CUBASEを使い自由に曲が作れるように応援しています!
それでは、清水でした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。